
玄関は住まいの第一印象を左右するだけでなく、毎日の出入りや収納、動線にも関わる重要な空間です。そのため、使い勝手の悪さや老朽化が気になる場合は、玄関のリノベーションがおすすめです。
しかし「玄関のリノベーションでは何ができるのか」「費用はどれくらいかかるのか」「マンションでも対応できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、玄関リノベーションでできることや費用相場の目安、マンションでの対応可否や注意点までをわかりやすく解説します。玄関のリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

玄関のリノベーションでは、見た目を整えるだけでなく、収納や動線、快適性といった日常の使い勝手を大きく改善できます。家族構成やライフスタイルに合わせて整えることで、毎日の出入りがスムーズになり、暮らし全体の満足度向上にもつながります。
そこでまずは、玄関リノベーションで実現できることを詳しく見ていきましょう。
玄関まわりは靴だけでなく、傘やレインコート、ベビーカー、アウトドア用品など、意外と物が集まりやすい場所です。収納が不足していると、物があふれて雑然とした印象になりやすくなります。
リノベーションでは、既存の下駄箱を見直したり、土間収納やシューズクロークを新設したりすることで、収納量を大きく増やすことが可能です。
使う頻度や家族の人数に合わせて収納を計画することで、出し入れしやすく、すっきりとした玄関を保ちやすくなるでしょう。
玄関は、帰宅時や外出時の一連の動作が集中する場所です。靴を脱ぐ・履く、荷物を置く、コートをかけるといった動作がスムーズでないと、日々の小さなストレスにつながります。
玄関リノベーションでは、家族用と来客用の動線を分けたり、収納の配置を工夫したりすることで、使いやすい動線を整えることが可能です。
帰宅時や外出時の行動を具体的にイメージしながら計画することで、見た目だけでなく実用性の高い玄関に仕上げることができます。
玄関は住まいの中でも、寒さや暗さを感じやすい場所のひとつです。また、段差があることでつまずきやすく、将来的な不安につながるケースもあります。
リノベーションでは、断熱性を高めたり、採光や照明計画を見直したりすることで、快適性を向上させることが可能です。
また、段差を解消するなど、バリアフリーを意識した設計にすることで、年齢を重ねても安心して使える玄関を目指せるでしょう。

玄関の使い勝手に不満がある場合、「玄関の位置そのものを変えられないだろうか」と考える方も少なくありません。玄関の位置変更はリノベーションで実現できるケースもありますが、建物の条件によって可否が大きく左右されます。
まずは、どのような場合に可能なのか、基本的な考え方を押さえておきましょう。
玄関の位置を変えるリノベーションは、戸建て住宅であれば検討できる可能性があります。ただし、すべての戸建てで自由に変更できるわけではなく、建物の構造が大きく関係します。
例えば、耐力壁や柱、梁がある場所は簡単に移動できないため、間取り上は可能に見えても、構造的に難しいケースも少なくありません。
一方、マンションの場合は、玄関まわりが共用部に含まれることや、建物全体の構造に影響することから、玄関の位置変更は原則として難しいと考えるのが一般的です。専有部分であっても、配管や設備の位置によって制約を受けることがあり、戸建てと比べて自由度は低くなります。
玄関の位置変更は、工事の規模が大きくなりやすく、費用や工期がかかる傾向があります。そのため「玄関の位置を変えなければ、不便さが解消できないのか」という視点で、冷静に検討することが大切です。
場合によっては、玄関の位置を変えなくても、収納の配置を見直したり動線を整理したりすることで、使い勝手が大きく改善することもあります。
位置変更を含めたリノベーションを検討する際は、専門家に相談したうえで、最適な方法を見極めることが重要です。

玄関リノベーションの費用は、どこまで手を加えるかによって大きく異なります。内装の見直しや収納の交換といった比較的軽微な工事であれば低予算から対応できますが、玄関ドアの交換やバリアフリー工事を含めると、費用は高くなる傾向があります。
ここでは、工事内容ごとの費用相場の目安を整理して紹介します。
工事内容 | 費用相場 |
玄関ドアの交換 | カバー工法:約30万円〜80万円 はつり工法:約40万円〜100万円 |
鍵の交換・追加 | 約2万円〜20万円 |
玄関網戸の設置 | 約3万円〜30万円 |
工事内容 | 費用相場 |
壁のクロス張り替え | 約3万円〜6万円 |
床材・タイルの張り替え | 約3万円〜20万円 |
玄関土間のタイル張り替え | 約30万円〜50万円 |
工事内容 | 費用相場 |
小型収納・カウンター設置 | 約5万円〜10万円 |
照明器具の交換・設置 | 約1万円〜5万円 |
玄関収納(下駄箱)の交換 | 約12万円〜25万円 |
工事内容 | 費用相場 |
手すり設置 | 壁付:約1.5万円〜2万円 床付:約3万円〜6万円 |
踏み台設置・段差対応 | 約3万円〜10万円 |
スロープ設置 | 約15万円〜20万円 |

マンションでも玄関のリノベーションは可能ですが、戸建て住宅と比べると、できる工事内容には一定の制約があります。というのも、マンションの玄関は「専有部分」と「共用部分」が明確に分かれており、自由に工事できる範囲が限られているためです。
一般的に、マンションの玄関ドアは共用部分に該当するケースが多く、原則として交換や形状変更はできません。そのため、戸建てのように玄関ドアを自由に選び直したり、位置を変えたりすることは難しいとされています。
一方で、玄関の内装や収納など、専有部分にあたる範囲であれば、リノベーションできるケースが多いでしょう。具体的には、床や壁の張り替え、下駄箱の交換や収納量の見直し、照明計画の変更などは、マンションでも比較的取り入れやすいリノベーション内容です。
限られたスペースでも、収納や動線を工夫することで、使い勝手を大きく改善できる可能性があります。
マンションで玄関リノベーションを行う際は、管理規約の確認が欠かせません。工事可能な範囲や使用できる建材、工事時間の制限、事前申請の有無などは、マンションごとに異なります。
後からトラブルになるのを防ぐためにも、計画段階で管理規約を確認し、必要に応じて管理組合への申請を行うことが重要です。

玄関のリノベーションは、内容によってはDIYで対応できる場合もあります。たとえば、簡単な棚の設置や小物収納の追加、照明器具の交換、壁紙の張り替えなどは、DIYでも挑戦しやすい範囲といえるでしょう。
一方で、床や土間の工事、収納の造作、断熱性や気密性に関わる工事などは、専門的な知識や技術が必要になります。仕上がりの精度が使い勝手に直結する玄関では、DIYによる施工ミスが、かえって不便さや安全面の不安につながるケースも少なくありません。
玄関は、毎日使う場所であり、住まい全体の印象や快適性にも影響する空間です。そのため「どこまでをDIYで行い、どこからをリノベーションとしてプロに任せるか」を見極めることが大切になります。
使い勝手や耐久性を重視したい場合は、早い段階でリノベーション会社に相談し、住まいの状況に合った方法を検討すると安心です。

最後に、玄関リノベーションで後悔しないために押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
玄関は家の第一印象を決める空間ですが、デザイン性だけを重視すると、収納不足や動線の悪さにつながることがあります。家族構成やライフスタイルを踏まえ、日常的に使いやすいかどうかを基準に計画することが大切です。
玄関では、靴の脱ぎ履きや荷物の出し入れなど、複数の動作が発生します。動線と収納をセットで考えることで、無駄な動きが減り、使い勝手の良い玄関になります。将来的な荷物の増加も見据えておくと安心です。
玄関リノベーションは、住まいの構造や条件によってできることが異なります。早い段階でリノベーション会社に相談することで、現実的な選択肢や優先順位を整理しやすくなり、無理のない計画につながります。
玄関は住まいの第一印象を左右するだけでなく、毎日の出入りや収納、動線にも大きく関わる重要な空間です。リノベーションによって、見た目を整えることや使い勝手・快適性を高めることができます。
玄関リノベーションでは、内装や収納の見直しといった比較的取り入れやすい工事から、玄関ドアの交換やバリアフリー対応まで、目的に応じた選択が可能です。ただし、マンションの場合は共用部分や管理規約の制約がある点に注意しましょう。
玄関の使い勝手や老朽化が気になっている方は、リノベーションを通じて、毎日の暮らしがより快適になる玄関づくりを検討してみてはいかがでしょうか。
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