マンションをリノベーションするメリット・デメリットや費用相場!中古マンションを選ぶ際の注意点も

2026.06.15
マンションをリノベーションするメリット・デメリットや費用相場!中古マンションを選ぶ際の注意点も

マンションをリノベーションすることで、今の暮らしに合った住まいを実現できる一方、マンションには戸建住宅とは異なる制約や注意点も存在します。

管理規約や建物構造、費用面などを十分に理解した上で計画を進めることが、マンションリノベーションを成功させるポイントです。

この記事では、マンションをリノベーションするメリット・デメリットを整理しながら、費用相場や満足度を高めるためのポイント、中古マンションを選ぶ際の注意点などを解説します。

マンションリノベーションを検討している方は、自分に合った住まいづくりのための参考にしてください。

概要

マンションをリノベーションするメリット

マンションリノベーションは、今の暮らしに合わせて住まいを整えながら、立地や環境といった既存の価値を活かせる点が魅力です。

ここでは、マンションをリノベーションすることで得られる具体的なメリットを、順番に見ていきましょう。

暮らしに合わせた間取りを実現できる

マンションリノベーションでは、専有部分の間取りを見直し、現在のライフスタイルに合った空間づくりが可能です。

たとえば使われていない和室をLDKに取り込んだり、収納を増やしたりすることで、暮らしやすさを高められます。

現在だけでなく家族の増減や在宅ワークの有無など、将来的な生活の変化を想定した間取りも実現できます。

費用と立地の選択肢が広がる

新築マンションは価格が高く、希望エリアでは予算に合わないこともあります。

しかし中古マンションを購入してリノベーションを行えば、立地を重視しつつ、設備や間取りなどは自分たちの暮らしに合わせて調整できます。その際の総費用が新築マンションを購入するより安価で済むケースも、多くあります。

住みたい場所を優先しながら、費用を抑えて自分たちらしい住まいを手に入れられるのは、マンションリノベーションの大きなメリットと言えるでしょう。

資産価値が向上する

リノベーションによって、設備や内装を現代の基準に近づけることで、物件の印象や評価が高まります。将来的な売却や賃貸の際にも、「リノベーション済み」であることが、有利に働くでしょう。

住むためだけでなく、将来の資産形成の一つとして、マンションリノベーションを計画する方も多くいます。

思い入れのある部分を残せる

マンションリノベーションでは、気に入っている内装や建具などを残しながら改修することも可能です。

長年住んできた住まいの場合、思い出や愛着を引き継ぎながら暮らしを整えられます。

環境を変えずに新しい住まいを手に入れられる

今住んでいるマンションをリノベーションする場合は、住み慣れたエリアや生活環境を変えずに、住まいの快適性を向上させられます。

生活基盤を守りつつ新しい住まいを手に入れられるため、引っ越しによる環境変化の負担を抑えたい方にも、マンションリノベーションは選ばれています。

マンションリノベーションのデメリット

マンションリノベーションは自由度の高い選択肢ですが、戸建とは異なる制約も存在します。計画のずれや後悔を防ぐためには、あらかじめ注意点を把握しておくことが大切です。

ここでは、マンションリノベーションならではの主なデメリットを見ていきましょう。

規約上、リノベーションできない部分もある

マンションでは、管理規約によってリノベーションできる範囲が定められています。

たとえば、建物の外観に関わる部分(窓や玄関ドアなど)は、変更できないケースが一般的です。そのほか、フローリングの種類が指定されていたり、配管の移動が認められていなかったりすることもあります。

希望のプランがあっても、規約によって調整が必要になる場合があるため、事前に管理規約を確認しておきましょう。

主要な構造部分は一新できない

マンションは、柱や梁、壁などの構造部分が建物全体を支えています。そのため、これらの主要構造部は個別に撤去したり、交換したりすることはできません。

戸建住宅のように、劣化した柱や梁を新しいものに入れ替えるといった対応は原則行えない点を理解しておきましょう。

また、構造部分に手を加えられないことから、間取り変更や天井高の調整にも一定の制約が生じます。

マンションリノベーションでは、このように既存の構造を前提とした計画が基本となるため、建物の状態や構造の特性を把握したうえで、現実的なリノベーションプランを考えることが大切です。

プラン内容によっては高額になる

マンションリノベーションは、工事内容によって費用に幅が生じます。

たとえば「新築を購入するより安い」と考えマンションリノベーションを行ったものの、間取り変更や水回りの移動、設備のグレードアップを重ねたことで、結果的に新築と大きく変わらない予算になるケースは、少なくありません。

また、築年数が古いマンションでは、給排水管や電気配線の更新が必要になることがあり、想定以上の費用がかかる場合もあります。

希望を反映するためのリノベーションと、住まいとして欠かせない更新工事を分けて考え、全体の費用バランスを整理することが、予算オーバーを防ぐポイントです。

マンションをリ ノベーションする際の費用相場

マンションリノベーションには、住まい全体を一新するフルリノベーションと、必要な箇所だけを整える部分リノベーションの二つがあります。

それぞれ予算感が変わるため、ここでは、それぞれの費用相場の目安を確認していきましょう。

フルリノベーションの場合

【費用相場】約500万〜1,500万円

フルリノベーションとは、骨組み部分だけを残して大規模な改修を行う、住まいづくりの方法のことです。

マンションでフルリノベーションを行う場合、工事内容に応じて費用に幅が出ます。

大きな間取り変更が生じず、築年数も浅い場合は1,000万円以下の工事で済むことも少なくありません。一方で、築年数の経過したマンションで設備の一新や配管の更新、大規模な間取り変更などが伴う場合は、1,500万円以上の費用が必要になることもあります。

部分リノベーションの場合

部分リノベーションとは、キッチンや浴室など、気になる箇所だけを改修する方法です。

フルリノベーションに比べて費用を抑えやすく、段階的に住まいを整えたい場合にも向いています。以下は、主な工事内容ごとの費用相場です。

キッチン

約80万〜150万円

浴室

約90万〜250万円

トイレ

約15万〜50万円

洗面所

約15万〜50万円

壁紙・天井クロスの張り替え

約1,000〜2,500円/㎡

床の張り替え

約3万〜4万円/畳

建具の交換

約8万〜38万円/箇所

これらの金額は、設備のグレードや施工内容によって前後します。また、複数箇所を同時に工事することで、全体のコストが抑えられる場合もあります。

マンションリノベーションで満足度を高めるポイント

マンションリノベーションで後悔や失敗をなくすためには、計画段階で以下のポイントを整理しておくことが大切です。

  • 制約上できること、できないことを把握しておく
  • 予算と優先順位を明確にする
  • 機能性とデザインのバランスを取る
  • 将来を見据えた計画

マンションリノベーションには、戸建住宅とは異なる制約があります。戸建てと同じ感覚で住まいづくりを進めてしまうと、思いどおりにいかない場面が出てくるため、マンションでできること、できないことを理解したうえで計画することが大切です。

また、予算には限りがあります。どこに費用をかけどこで調整するのか、機能性とデザイン性のどちらを重視するのかなど、全体のバランスを考えながら計画の軸を整えていきましょう。

さらに将来のライフスタイルの変化も踏まえておくことで、後から大きな改修が必要になるリスクを抑えられます。

このようにマンションならではの条件を理解したうえで、自分たちの暮らしに合った選択をし、満足度の高いリノベーションを実現しましょう。

中古マンションを購入してリノベーションする場合|物件探しの注意点

中古マンションを購入してリノベーションを行う場合、物件選びの段階で確認しておきたいポイントがいくつかあります。

後から「思っていたのと違った」とならないよう、事前にチェックしておきましょう。

築年数の目安

中古マンションを選ぶ際、築年数が古すぎるマンションは注意が必要です。

日本の住宅は、マンションも戸建も1981年を境に耐震基準が変化しています。それ以前に建てられたマンションは現在の耐震基準を満たしていないことが多いため、購入する場合は耐震リノベーションが必要になるかもしれません。

しかし築年数が古いマンションでも、耐震補強がすでに行われているケースもあります。築年数と共に建物の状況も総合的に見た上で、購入を判断しましょう。

マンションの管理状態

マンション全体の管理状態も、物件選びでは欠かせないチェックポイントです。 

共用部が清潔に保たれているか、定期的な修繕が行われているかといった点から、管理の質をうかがえます。また、長期修繕計画の有無や、修繕積立金の残高・積立状況も確認しておきたいところです。

管理状態が良好なマンションは、将来的な安心感にもつながります。

構造

マンションの建物構造は、リノベーションの自由度に大きく関わります。

マンションには主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類があり、壁を撤去して広い間取りを実現したい場合は、構造壁を取り除けるラーメン構造のほうが適しています。一方、壁式構造では撤去できない壁が多く、間取り変更に制約が出やすくなります。

また、梁や天井のコンクリートを見せる「躯体あらわし」の仕上げを希望する場合、最上階は断熱や防音の面で注意が必要です。さらに、水回りの位置変更にも制限があり、給排水管が通るパイプスペース(PS)の位置によって移動範囲が限られることがあります。

周辺の環境

マンションは駅近エリアに建っていることが多いですが、そうした場所は人通り・車通りも多いため、周辺環境の安全確認が欠かせません。

たとえば、マンション付近の雰囲気が昼間と夜間、平日と休日で変わることもあります。人通りや騒音、治安の印象などは、時間帯を変えて周囲を見ておくと、より安心です。

住み始めた後の暮らしをイメージしながら、周辺環境も含めて購入を判断しましょう。

まとめ

マンションリノベーションは、立地や環境といった既存の価値を活かしながら、暮らしに合った住まいを整えられる魅力的な選択肢です。一方で、管理規約や構造上の制約、工事内容による費用の違いなど、事前に理解しておきたいポイントも多くあります。

こうしたデメリットや注意点も踏まえたうえで計画を立てることが、満足度の高いマンションリノベーションにつながります。

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