HEMSとは?リノベーションで家計にやさしいスマート住宅へ!

2026.01.20
HEMSとは?リノベーションで家計にやさしいスマート住宅へ!

環境意識の向上や省エネニーズにより、住宅のエネルギー管理に対する関心が高まる中、政府は2030年までに全住まいへのHEMS導入を目指しています。

HEMSは、家庭内のエネルギー使用状況を「見える化」し、家電や設備を自動制御するシステムです。

この記事では、HEMSの基本的な特徴と機能、メリットやデメリット、導入費用について解説します。さらにマイホームリノベーションとHEMS導入を組み合わせる魅力についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目的

HEMSとは? わかりやすく解説!

HEMS(Home Energy Management System)とは、家庭内のエネルギー使用状況をリアルタイムで把握し、家電や設備を自動制御するシステムです。

具体的には、各種センサーやスマートメーターから得られるデータをもとに、エネルギーの「見える化」を実現します。これにより、どの家電がどれだけのエネルギーを消費しているかがひと目でわかるようになり、効率的なエネルギー管理や節電が可能になります。

HEMSに対する国の政策と普及動向

政府は、地球温暖化対策やエネルギー効率の向上を目的として、2030年までに全住まいへのHEMS導入を目指しています。

具体的には、国のグリーン政策やエネルギー基本計画の一環として、HEMSの普及促進が図られており、各自治体でも補助金制度などを活用して導入支援が進められています。

環境省が発表している「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)令和6年3月」によれば、HEMSの使用率は全国の家庭のうち約2.7%と低い水準に留まっています。

出典:環境省「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)令和6年3月」

戸建住宅では約4.1%、集合住宅では約1.1%といった違いが見られますが、HEMSがまだ導入初期の段階であることがわかります。

一方で、建築時期別HEMSの使用率を見てみると、2011年以降大きな伸びが見られます。

出典:環境省「令和4年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)令和6年3月」

新築住宅やリノベーションを通じた導入事例の増加により、今後のHEMS普及拡大が期待されています。

HEMSの主な機能と役割

HEMSの主な機能や役割は、以下の3つです。

リアルタイムのエネルギー使用量のモニタリング

HEMSを導入することで、家庭内の各機器や回路の電力消費量をリアルタイムで測定し、専用のモニターやスマートフォンアプリで確認できます。モニタリングによって、無駄な電力消費が明確になるので、節電にも取り組みやすくなるでしょう。

遠隔操作や自動制御機能

スマートフォンやタブレットを通じて、外出先からでも家電のON・OFF制御が可能になります。たとえば、帰宅前にエアコンを自動でONにするなど、あらかじめ設定したスケジュールやセンサーの情報に基づいて自動制御が行われます。

これにより、快適な暮らしが実現できるとともに、電力消費が大きい際は自動制御で節電を行うなど、省エネにも役立ちます。

共通の通信規格を採用

HEMSは、各メーカーの家電や住宅設備を共通の通信規格(例えばECHONET Liteなど)で連携させることで、異なる製品間でも統一的な制御やデータの共有が可能です。この仕組みにより、家庭全体でのエネルギー管理がシームレスに行えるようになっています。

HEMS導入のメリット

まだまだ普及率の低いHEMSですが、HEMSを導入することで環境にやさしく快適な暮らしを実現できるさまざまなメリットが期待できます。

ここからは、HEMS導入のメリットについて紹介します。

光熱費が削減できる

家庭内の電力使用状況に合わせ、HEMSを通じてエアコンや給湯器、照明の動作を自動で調整可能です。さらに、各家電の消費データが「見える化」されるため、どの機器がどの程度の電力を使っているのかが把握でき、無駄な使用の見直しもしやすくなります。

例えば、夏場に室温が上がった場合はエアコンの設定温度を引き上げ、夜間は低電力の時間帯に暖房を作動させるなど、状況に応じたスケジュール制御を行えば、無駄な光熱費を削減できるでしょう。

また、家庭全体の電力使用量が設定上限を超えると、不要な家電を自動でオフにして電力の使い過ぎを防いでくれます。こうした機能により、ピーク時の無駄な消費が抑えられ、毎月の電気代やガス代の節約につながり、家計にやさしい住まいづくりを実現できます。

快適な住環境を実現できる

HEMSの遠隔操作や自動制御機能を利用すれば、住環境の快適さも向上します。

例えば、外出先からスマートフォンを使ってエアコンの電源をオンにしたり、温度設定を調整できたりするため、帰宅時には適切な室温に設定された室内が整っています。

また、家族のライフスタイルに合わせたスケジュール制御も可能です。暮らしに合わせて、照明や暖房・冷房などの家電が自動で最適な状態に調整されるため、日常生活での手間を省くことができます。

災害時の対策になる

HEMSは、太陽光発電システムや蓄電池と連携することで、停電時のバックアップ電源として機能します。

災害時には、通常の電力供給が停止してしまう可能性があります。しかし、HEMSを通じて自家発電や蓄電池の残量を効率的に管理・運用すれば、必要な家電や照明を自動制御し、生活に最低限必要な電力を確保することができます。

HEMSと太陽光発電システム・蓄電池を取り入れた仕組みは、災害時でも家族の安全と安心できる空間を守るための重要な対策といえるでしょう。

HEMS導入のデメリット

HEMSには多くのメリットがある一方で、導入に際していくつかのデメリットも存在します。ここからは、事前に理解しておきたいHEMSの主なデメリットについて解説します。

導入費用やランニングコストがかかる

HEMSの導入には、HEMS本体や各種センサー、スマートメーター、接続機器の購入費用、さらに設置工事費用が必要となります。初期投資が高額になる場合があるため、導入の際には費用対効果を十分に検討することが重要です。

また、月額の通信費や定期的な保守・サポート料金など、システム運用のためのランニングコストも発生します。

ただし、これらの費用は、長期的な光熱費削減によって回収できる場合も少なくありません。導入前には、長期的な利用を前提とした費用のシミュレーションを行いましょう。

初期設定や定期メンテナンスが必要

HEMSは、各種家電や設備との連携を実現するために、初期設定やシステムの最適な調整が必要です。導入時には、各機器の接続設定や通信環境の整備、操作方法の習熟など、専門的な知識が求められる場合があります。

また、システムは常に最新の状態を保つことが重要であり、定期的なアップデートやメンテナンスが必要です。こうした初期設定や運用中の手間がかかる点も、導入のハードルの1つといえます。

セキュリティ対策や設定管理が必要

HEMSはインターネットに接続され、複数の家電や設備と連携するシステムであるため、サイバーセキュリティのリスクが発生します。

不正アクセスや情報漏洩を防ぐためには、各機器のIDやパスワード管理、セキュリティパッチの適用などの対策が必要です。

また、家族間での利用権限の設定や、各種デバイスの管理も必要となるため、デジタル機器に慣れていない方は、設定管理が手間に感じるかもしれません。

HEMSの導入費用は?

HEMSの導入費用は、初期費用と運用中にかかるランニングコストに分けられます。ここでは、それぞれの費用相場について解説します。

初期費用

費用相場

約10万円から25万円程度

初期費用には、HEMS本体の購入費用、配線や各種センサーなどの接続機器の費用、設置工事費用が含まれます。

一般的には、HEMS本体は約5万円〜15万円程度が相場です。これに加えて配線や工事費用でさらに5万円〜10万円前後が必要となるため、総額の目安は、約10万円から25万円程度になります。

ランニングコスト

月額費

無料~1,000円程度

定期メンテナンス(年額)

数千円~1万円程度

HEMSを運用する際には、月額の通信費やシステムの保守・メンテナンス費用が発生します。

多くの住宅メーカーのHEMSサービスでは、月額費用は無料もしくは数百円、最大でも約1,000円程度とされています。また、定期メンテナンスに関しては、年額で数千円から1万円程度の費用がかかるのが一般的です。これらのランニングコストは、長期的な光熱費の削減効果によって十分に回収できるとされています。

HEMS導入はリノベーションで!

住まいのリノベーションとHEMS導入を組み合わせることで、エネルギー効率の向上と快適な住環境の実現が期待できます。

リノベーションの設計段階でHEMS導入を検討すれば、電力配線や機器配置が最適化され、システム全体のパフォーマンスが向上します。さらに、リノベーションによって住まいそのものの断熱性が高まると、室内温度が安定して冷暖房の負荷が軽減されるため、HEMSの自動制御や遠隔操作の効果が一層実感しやすくなるでしょう。

また、リノベーションを担当した施工会社にHEMS運用のサポートを相談すれば、定期的なアップデートやメンテナンスも安心です。

HEMS導入とリノベーションを組み合わせれば、最新技術を活用した快適な環境にやさしい住まいを叶えることができるでしょう。

まとめ

HEMSを導入することで、家庭内のエネルギー使用が「見える化」され、無駄な電力消費を抑えながら、快適な住環境を実現できます。光熱費の削減や自動制御機能、災害時のバックアップ機能など、家計や生活の安全に直結するメリットが多く得られる点が魅力です。

また、既存住宅のリノベーションとHEMS導入を組み合わせることで、断熱性の向上や最適な設備連携が実現され、エネルギー効率がさらにアップします。設計段階から施工、運用サポートまで一貫したプランで進めることで、住まい全体の性能が大幅に向上します。

ぜひ、本記事でご紹介した内容を参考に、最新技術を取り入れたスマートで環境にやさしい住まいづくりを検討してみてください。

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